さて、やや大胆なテーマなので最初に答えを言うと、
よくできる人もいれば、できない人もいます(笑)
「なんだそりゃ!」と怒られそうですが、
それでも今あきめている人の中であきらめなくてもいい人がいるのも事実なんです。
その理由を少し説明していきます。
私が病院で勤務している時代には、医師より変形性膝関節症という病名でリハビリの指示はたくさん頂きました。
そして、ひどくなるともちろん手術です。
私自身、やはり手術になる前に何とかしたいですし、患者さんからも「歩けなくなってしまったら長生きしていてもいやだ」という声はたくさん聞いてきたので、そうならないように私ができることをこれから頑張りたいと思っています。
さて、たとえ話をしていきましょう。
膝の痛みを評価するのは結構な技術がいります。
病院で診察を受けたときに、
ご本人の痛みの状態・場所、レントゲンの状態、年齢、生活状況などを考慮して手術などは進められるかと思います。
私自身、それに関してはどうというわけではなく、
その中の「痛みの場所」ということに対して今日は少しお話ししたいと思っています。
多くの人はレントゲンで、膝の内側に負担がかかっている状況を指摘されるのではないでしょうか。
このレントゲンで、膝の内側を触って痛いときは、「あー、膝の内側がすり減って変形しているからだね」となります。
でも、臨床経験を積んでいくと少しずつ分かってきますが、こういう方は膝が腫れていて炎症症状がひろがっているので、あちこち痛いんです。
近い場所でよくあるのが、鷲足炎。
以下の場所のところ。
場所が近いので、患者さんはこの辺り全部痛いです。
そして、最近はもう有名になりましたが、
以下の膝蓋下脂肪帯というところ。
これは以下の図(4Aのところ)でも示されていますが、神経が豊富で痛みを感じやすい組織なんです。
ここは本当に誤解されます。
レントゲンを撮ってもレントゲンにうつりませんから。
なおさらレントゲンで膝の変形が強いと、それが原因となって手術ということになります。
しかし、その膝蓋下脂肪帯にアプローチすることによって、痛みが取れる場合があります。
とまあ、これがさっき言っていたあきらめなくてもいい場合の一例です。
まあ、他にもありますが、
痛みが本当に何からきているのか評価し、それに対してアプローチをしてみる。
それらに対して変化があって、ほかにアプローチをする場所がなくて、痛みがどうしても治らない。
そういう場合に私は手術を検討されても良いのではないかと考えています。
あくまで個人的な意見なのでご了承ください。