人生二度なし

昨日、とても悲しいお知らせを聞きました・・・。

 

以前よりお世話になっていた、本田実先生がお亡くなりになられたということです・・・。

 

本田実先生は元 星稜高等学校 副校長・野球部部長で特に野球部長として、長年、名将山下監督とともに、星稜野球部員の育成に全身全霊を捧げ、甲子園に数多くの名場面と歴史を刻まれました。松井秀喜選手もそのお一人です。特に平成7年、夏の甲子園では、見事に全国準優勝を果たし、その戦いぶりや、閉会式での魂の行進は、大会関係者をして「星稜高校の諸君、君たちは決して敗者ではありません」と言わしめ、今尚、高校野球ファンの間で語り草となりました。

 

本田実先生は「人間力」に対して、ものすごく力を入れていた方で、この先生がいたからこそ星稜高校は精神的に強かったんだろうなと思います。

 

初めてお会いしたのは、10年前だったと思います。

 

もちろん、その頃はお元気で一緒にお酒も飲みました。

 

私自身が、子育てや少年サッカーに関わっていた時に、教えて頂いたお話がどれだけ勇気づけられたことか・・・。

背筋がびしっとした、温かく優しい先生でした。

 

でも、もうお話しすることができないのかと思うと非常にさみしく、ここ数日落ち込んでいます。

 

ただ、そんな状況を本田先生は望んではないないと思います。

 

本田実先生は、以前より教育学者の森信三先生の全一学を勉強され、昨年まで学生たちのゼミでも指導をされていました。

その中で、良く言われていたのが「人生二度なし」です。

 

先生と出会ったこと、でもあっという間に10年という月日が過ぎ先生がお亡くなりになってしまったこと。

本当に「人生二度なし」を強く意識されます。

 

開業をして半年が過ぎましたが、

サラリーマン根性が抜けず、もっと成長しないとと思う日々。

もっと本気で駆け抜けないとなと改めて思いました。

(個人事業主になっても避けたいことは避けるんですよね・・・)

 

そして、森信三先生の話で覚えているのが、

「人間は一生のうち 逢うべき人には必ず逢える
しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に」

ただ、

縁は求めざるには生ぜず。
内に求める心なくんば、たとえその人の面前にありとも、
ついに縁は生ずるに到らずと知るべし。

です。

 

先生との出会いは、より良いタイミングでお会いできたなと。

そして、それは自分で求める心があったからだろうなと思っています。

 

私自身の時間がこれからどれだけあるのかわかりませんが、

後悔がないように、

素晴らしい方とのご縁がこれからもあることを求めながら、

ギアを上げて本気で頑張っていきたいと思います。

 

本田先生、ご縁をいただきありがとうございました。

本当に本当にありがとうございます。

ご冥福をお祈りいたします。

 

澤野井 健志 拝