「腰が痛いのに、原因は足でした。」
そんな説明を聞いたことはありませんか?
実はこれは、特別な話ではありません。
身体を“部分”ではなく“全体”で見ると、よくあることです。
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身体はチームプレイで動いている
身体は、筋肉や関節のチームプレイです。
誰かひとりが頑張りすぎると、
他のメンバーにも影響が出ます。
家庭でも、誰かひとりが家事を抱え込みすぎると、
バランスが崩れていきますよね。
他の人が悪いわけではなく、
役割の流れが止まっているだけかもしれません。
身体も同じです。
股関節が十分に働かないと、
その代わりに腰が頑張ります。
胸郭が硬くなると、
首や肩が余分に働きます。
これを「運動連鎖」といいます。
運動連鎖とは?
運動連鎖(kinetic chain)とは、
身体の動きや力が、関節から関節へと連続して伝わる仕組みのこと。
歩く、立つ、座る。
どの動作も、一部分だけで完結しているわけではありません。
力は流れています。
もしその流れの途中で
動かない場所や支えきれていない場所があれば、
別のところが代わりに頑張ることになります。
それが続くと、
「痛み」という形でサインが出ることがあります。
デスクワークで起きていること
長時間のデスクワークを想像してみてください。
背中が丸まり、肩が前に出て、頭が前へ。
その状態が続くと、
- 股関節があまり動かない
- 骨盤が後ろに傾く
- 胸が閉じる
- 呼吸が浅くなる
結果として、
腰や首が余分な負担を抱えます。
腰が悪いというより、
全体の流れが乱れている状態です。
痛いところだけを見ないという視点
腰が痛いと、
どうしても腰だけを何とかしようとします。
でも大切なのは、
- 頑張りすぎている場所
- 動いていない場所
- 支えきれていない場所
を見つけること。
痛みは「原因」ではなく、
結果として出ていることも多いのです。
身体の見え方が変わると、対処も変わる
痛い場所を責めるのではなく、
負荷の流れをたどる。
それだけで、身体の見え方は変わります。
部分を整えるのではなく、
全体のバランスを取り戻す。
それが、運動連鎖という考え方です。
もし腰痛や肩こりが長引いている場合、
痛い場所だけでなく、
身体全体のつながりを一度見直してみることをおすすめします。
身体は部品の集合体ではなく、
ひとつの組織です。
全員が無理せず役割を果たせる状態が、
本来のバランスです。
まとめ
- 腰痛の原因が腰とは限らない
- 身体はチームプレイで動いている
- 力は関節から関節へ流れている
- 痛みは「結果」であることも多い
痛みを追うより、
流れを見る。
それが、身体を整える第一歩です。
腰痛・肩こりの原因を全身姿勢から分析 